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更新日期:2019-07-26
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そもそもQCって何よ?
Quality Control略してQCです。日本語だと品質管理です。
品質管理とは
ねらいの品質を設定し、それを実現していくために行う組織としての体系的活動です(QC検定4級のテキストから引用)。
どんな試験?
試験範囲は大きく分けて
「品質管理の実践」 と 「品質管理の手法」の2つに分かれています。
簡単に言うと、
「品質管理の手法」 → 計算問題(3級は計算問題少ない)
「品質管理の実践」 → 暗記問題(法律とかルールを覚えれる感じですかね。)
制限時間内に「手法(計算問題)」と「実践(暗記問題)」を解けばOKです。
例えば3級なら、90分以内に手法と実践の両方を解けばよいです。
問題冊子は「手法」と「実践」あわせて1冊です。
合格基準は?
例えば、3級なら
・「手法」50%以上、「実践」50%以上
かつ
・総合得点概ね70%以上
になります。
「手法」も「実践」も両方勉強しなくてはならないですね。
合格率は?
3級の場合
第1回(2005年) :合格率約90%
第2~15回 (2006~2013):合格率約70%
第16~25回(2013~2018):合格率約50%
えーっと、だんだん下がってますね。
難易度が上がっているのでしょうか?はたまた、受験者の質が落ちているのか(強制受験が増えている?)?
おそらく、両方だと思います(予想)。
試験日程は?
年2回(3月、9月)です。
出題範囲とレベルは?
第20回(2015年9月)から出題範囲とレベルが改定されています。
が、特に恐れることはありません(ほんのちょこっと範囲が増えただけ)。
例えば、3級なら
「品質管理の手法」の出題範囲
■ データの取り方・まとめ方
・データの種類
・データの変換
・母集団とサンプル
・サンプリングと誤差
・基本統計量とグラフ
■ QC 七つ道具
・パレート図
・特性要因図
・チェックシート
・ヒストグラム
・散布図
・グラフ(管理図別項目として記載)
・層 別
■ 新 QC 七つ道具【定義と基本的な考え方】
・親和図法
・連関図法
・系統図法
・マトリックス図法
・アローダイアグラム法
・PDPC 法
・マトリックス・データ解析法
■ 統計的方法の基礎【定義と基本的な考え方】
・正規分布(確率計算を含む)
・二項分布(確率計算を含む)
■ 管理図
・管理図の考え方,使い方
・エックスバーアール 管理図
・p 管理図,np 管理図【定義と基本的な考え方】
■ 工程能力指数
・工程能力指数の計算と評価方法
■ 相関分析
・相関係数
「品質管理の実践」の出題範囲
■ QC 的ものの見方・考え方
・マーケットイン,プロダクトアウト,顧客の特定,Win-Win
・品質優先,品質第一
・後工程はお客様
・プロセス重視(品質は工程で作るの広義の意味)
・特性と要因,因果関係
・応急対策,再発防止,未然防止,予測予防【定義と基本的な考え方】
・源流管理
・目的志向
・QCD+PSME
・重点指向《選択,集中,局部最適》
・事実に基づく活動,三現主義
・見える化《管理のためのグラフや図解による可視化》,潜在トラブルの顕在化【定義と基本的な考え方】
・ばらつきに注目する考え方
・全部門,全員参加
・人間性尊重,従業員満足(ES)
■ 品質の概念【定義と基本的な考え方】
・品質の定義
・要求品質と品質要素
・ねらいの品質とできばえの品質
・品質特性,代用特性
・当たり前品質と魅力的品質
・サービスの品質,仕事の品質
・社会的品質【定義と基本的な考え方】
・顧客満足(CS),顧客価値【言葉として】
■ 管理の方法
・維持と管理【定義と基本的な考え方】
・PDCA,SDCA,PDCAS
・継続的改善【定義と基本的な考え方】
・問題と課題【定義と基本的な考え方】
・問題解決型 QC ストーリー
・課題達成型 QC ストーリー【定義と基本的な考え方】
■ 品質保証:新製品開発【定義と基本的な考え方】
・結果の保証とプロセスによる保証
・保証と補償【言葉として】
・品質保証体系図【言葉として】
・品質機能展開【言葉として】
・DR とトラブル予測,FMEA,FTA【言葉として】
・品質保証のプロセス,保証の網(QA ネットワーク)【言葉として】
・製品ライフサイクル全体での品質保証【言葉として】
・製品安全,環境配慮,製造物責任【言葉として】
・市場トラブル対応,苦情とその処理
■ 品質保証:プロセス保証【定義と基本的な考え方】
・作業標準書
・プロセス(工程)の考え方
・QC 工程図,フローチャート【言葉として】
・工程異常の考え方とその発見・処置【言葉として】
・工程能力調査,工程解析【言葉として】
・検査の目的・意義・考え方(適合,不適合)
・検査の種類と方法
・計測の基本【言葉として】
・計測の管理【言葉として】
・測定誤差の評価【言葉として】
・官能検査,感性品質【言葉として】
■ 品質経営の要素:方針管理【定義と基本的な考え方】
・方針(目標と方策)
・方針の展開とすり合せ【言葉として】
・方針管理のしくみとその運用【言葉として】
・方針の達成度評価と反省【言葉として】
■ 品質経営の要素:日常管理【定義と基本的な考え方】
・業務分掌,責任と権限
・管理項目(管理点と点検点),管理項目一覧表
・異常とその処置
・変化点とその管理【言葉として】
■ 品質経営の要素:標準化【言葉として】
・標準化の目的・意義・考え方
・社内標準化とその進め方
・工業標準化,国際標準化
■ 品質経営の要素:小集団活動【定義と基本的な考え方】
・小集団改善活動(QC サークル活動など)とその進め方
■ 品質経営の要素:人材育成【言葉として】
・品質教育とその体系
■ 品質経営の要素:品質マネジメントシステム【言葉として】
・品質マネジメントの原則
・ISO9001
勉強方法は?
まずは4級のテキストをざっと読んでおくことをお勧めします!
↓公式サイトから4級のテキストはダウンロード可能です。
https://www.jsa.or.jp/qc/qc_level4/
URL空飛ぶのが面倒な人は「QC検定 4級用テキスト」で検索してみてくださいね。
そのあとは、過去問題を解きまくりましょう!
「過去問解きましょう」では芸がないので、少し出題傾向を分析します。
「品質管理の手法」の出題傾向を分析
手法の出題分野は(「過去問題で学ぶQC検定3級」の分類による)
●データの取り方・まとめ方
●QC七つ道具
●新QC七つ道具(定義と基本的な考え方)
●統計的方法の基礎(定義と基本的な考え方)
●管理図
●工程能力指数
●相関分析
です。が、
知りたいのは、どれが出題されるの?ってとこですよね!
ぶっちゃけますと、まんべんなく出題されます。しかし、無理やりにでも優先順位をつけたいと思います。。過去9年分(2010~2018年)「過去問題で学ぶQC検定3級」シリーズを調査しまくりましたよ。
で、結局何が一番出題されているの?
QC検定第7回~25回の過去問を調査しました。
その結果、
出題数が多いのは「QC七つ道具」と「管理図」です!
ただ、「管理図」はQC7つ道具の中の一つです。
なので、「QC七つ道具」をマスターすればQC検定3級の合格がグッと近づきます!
「QC七つ道具」と「管理図」で「手法」分野の出題数の50~70%を占めます(クラーケン調べ 第7回~25回を調べました)。
特に「管理図」はほぼ毎回出題されています(1問でなく2問の時もあり!)。
ということで、まずは「QC七つ道具」から手を付けましょう(7つあります)。「QC七つ道具」の中でも特に「管理図」から始めましょう!
QC7つ道具って?
まずは、QC7つ道具の中身を見ていきたいと思います。
QC7つ道具はこれでした。
1.パレート図
2.特性要因図
3.ヒストグラム
4.グラフ
5.チェックシート
6.散布図
7.管理図
が、今現在は「層別」も加わり、「QC7つ道具」は7つでなく8つになってます。
1.パレート図
2.特性要因図
3.ヒストグラム
4.グラフ
5.チェックシート
6.散布図
7.管理図
8.層別
「グラフ」と「管理図」を一緒にして、「QC7つ道具」という場合もあります。
1.パレート図
2.特性要因図
3.ヒストグラム
4.グラフ/管理図
5.チェックシート
6.散布図
7.層別
QC7つ道具の何が出題される?
知りたいのはやはり、出題率。
出る順に制覇していきたいですよね!
で、「管理図」が最も出題率が高いことは先ほど書きました。
当然、「管理図」以外の出題率も調べましたよ。
その結果
「管理図」の次に出題率が高いのは
「散布図」
次が
「ヒストグラム」
そして次が同率で
「パレート図」と「特性要因図」です。
まとめ
QC検定3級の「手法」の出題率高いところをまとめました。
試験まで時間がないときは、出題率の高い所から勉強を始めてはどうでしょうか。
もちろん、基本統計量(平均値とか標準偏差とか分散とかを計算するやつね)や、
基礎的な問題は勉強必須ですよ!